2018/09/06
こんにちは。豊ファインパックの橘です。
フィリピンに来てからというものの、大雪、地震、豪雨、台風と、日本では立て続けに自然災害に見舞われており、本社の社員、家族、友人が大変な思いをしている中で何もできない状況にやるせなさを感じております。2月の大雪の際や、先日の台風の際には福井本社が臨時休業をさせていただくこともございました。フィリピンからは心配することしかできませんが、何かあった際に弊社フィリピンが本社のBCPとして機能できるよう日々業務改善に取り組んでいきたいと思います。
最近ではプラスチックごみによる海洋汚染の問題についてのニュースをよく目にするようになりました。大手のコーヒーチェーンやファストフード店では何年後かまでにプラスチック製ストローの使用中止を決定しているところもあるようです。フィリピンではすでに紙ストローが採用されていたり、コールドドリンクにも紙コップが使われたりしていますので、もしかすると世界のトレンドの最先端を行っているのかもしれませんね!
ただし実際のところは、廃棄されたプラスチック製品が排水を妨げて洪水を助長していることから、一部自治体がプラスチック製品の使用を制限しているために紙製品が採用されているようです。スーパーで買い物をしてもポリ袋ではなく紙袋で包装されるのもそのためです。
駐在員の皆様は一度は経験されていることとは思いますが、紙袋というものは非常に不便でして、水やジュースなど多少の重量物を買った場合すぐに底が抜けてしまいます。冷えたものでも買おうものなら結露の水分で紙が弱ってしまい、スーパーを出る前に袋が破れてしまうこともザラにあります。結果、紙袋を両手で抱えることとなり1人で持てる量も限られていてしまいます。
また紙コップや紙ストローについても、内面は耐水コーティングがされていますが外面はただの紙ですので、冷たい飲み物を長い時間いれていると結露でフニャフニャになってしまい非常に不便です。
フィリピンでは洪水が頻発しており、世界的には海洋汚染が問題になっていることから、即効性のある対策としてはプラスチック製品の使用の制限は有効な対策かもしれません。しかし、レジ袋やストローというのは世の中で使われているプラスチック製品の中のほんの一部に過ぎず、生活の中からその他全てのプラスチックを無くすことなど到底できないと思います。
そのため最終的に必要になってくるのは、ごみ処理機能・排水機能の充実や、分別についての教育、ポイ捨てなどへのモラル教育なのではないかと個人的には思っております。