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2016/06/18

低密度ポリエチレン~LDPEとLLDPEの違い~

こんにちは!YFPCの根津です。

 

やっとスコールがくる時期になりましたね。

日本でも降水量が少ないことが懸念されてますが、

こんなに雨が降っているフィリピンでも渇水の懸念が

あるのが不思議です。

 

さて、今回は低密度ポリエチレンには2種類あるよ、

というお話です。いつもこの材質を説明する際には

LDPEと記載したり、LLDPEと記載しておりますが、

「違いはあるのか?」と疑問を持たれた方も

いらっしゃるのではないかと思い、今回はLDPEと

LLDPEについて説明しようと思います。

 

LDPEとLLDPEはまとめて「低密度ポリエチレン」と

いうものになりますが、製造方法に応じて細かく

分けた場合に、LDPEとLLDPEに分別されます。

 

・Low Density Polyethylene(LDPE)

・Linear Low Density Polyethylene(LLDPE)

 

上記の頭文字をとって、「LDPE」「LLDPE」となります。

 

ただし、LDPEとLLDPEの違いは製品を見ただけでは

中々判別がつかきません。

 

材質の表記としても「LLDPE」のことを「LDPE」や「PE」と

更に簡略化して表記される場合があります。

 

特性的にはほぼ同じですので、わざわざ区別する

必要無し!と判断され、「PE」とひとまとめに表記されて

いることも多いです。

区別したい状況の時は「LLDPE」のことを「リニア」や

「LL」と呼びます。若干の違いはあるものの、

LDPEもLLDPEも下記のような特性は同じです。

 

・熱に溶けやすく二次加工がしやすい

・フィルムの耐衝撃性が非常に優れている

・比較的透明性も良い

・防湿性に優れている

・電気的性質に優れている

・耐薬品性が良い

 

若干の違いというのが、前回も申し上げましたような

LDPEのほうが若干コシが柔らかく、粘り気が少ない

という違いです。

 

ちなみに、低密度ポリエチレンは80~90℃前後で軟化、

融点は110~120℃と比較的低めで、ヒートシールしやすい

という特徴があります。

原料も安価で加工がしやすく汎用ということで、様々な

場面でポリエチレンは採用されます。

 

LDPE、LLDPEどちらがよいか分からない!

低密度ポリエチレンについてもっと知りたい!

という方は、ぜひお問い合わせください。